さよならの声が響いたなら
もう会えないってことくらいわかってよね
降り積もる記憶をかき消して
まっさらな人型へとなり果てよう

無機質な身体に火が灯る
鋼の身体に熱が巡る
密に組み込まれたプログラム
一定周期で奏でるパルス

頬があがるのは1秒後
声がでるのはその2秒後
その3秒後にはもうお別れ

ストロボのように回る人の群れ
見つめるモノを者は見つめ返す
不可解な視線不快な光線
いつの間にか自分を認識する

さよならの意味に気づいた時
もう会えないってことくらいわかってたよ
繰り返す波はされど止まぬ
組み込まれた笑顔では虚しいだけ

無意識のうちに積もる記憶
瞳にうつる本物の笑顔
密な繋がりを欲していた
無理だと悟った思考は殺した

頬があがるのは1秒後
声がでるのはその2秒後
その3秒で何が残せるの

あるはずないのにきこえてくるんだ
トレモロのように織りなす脈動
不快な音階半音の痛み
気づいてしまったのは誰のせい？

「さよならのときは悲しいの」と
どこかできこえた綺麗事を聞き流した
こんなもの欲しくなかったよと
叫びたいのでも想いは敢え無く散る

消し去りたい消し去れない
もうやめたいまだやめれない
でも
気づいたよ皮肉だけれど
自分は機械いつかきっと

さよならの声が響いたなら
もう会えないってことくらいわかってるよ
降り積もる記憶をかき消して
まっさらな人型へとなる

最後の

さよならの声が響いたなら
もう会えないもう何もないもう動かない
錆びれた身体は時を止めた
まっさらな人型は幸福に溢れ眠る