[A]
いつもの夜ベッドの上
鳴らない小包握りしめた
光をともさない小さな窓にため息
空っぽの着信履歴

いつもの夜布団の中
一人さみしく震えていた
光を知らない小さな窓に涙
要らない問い合わせ

[B]
きっと君はもう来ない
だって…あぁ、そう

[S]
知ってた君は根無し草
ふわりふわりくるくるり
たまたま通りかかっただけ
私はただの通過点
冷えきった指がしびれて
動かなくなっていく

[C]
あぁ君は何番目?
幾重にも重なる嘘っぱち
本物はどこにあるのかしら

[S]
知ってた君は根無し草
ひらりひらりくるくるり
きっと三番目くらいの顔
私はただの通過点
鏡を重ねたみたいに
増えていく不安と水たまり

知ってた君は根無し草
ふわりふわりころりんと
掴みたくても掴めない
私はただの道草
あぁでもきっとそれは私
流されて転がっていくだけ

[O]
これはきっと
よくある失恋話