infecter:Sai
「旋律(うた)を作るのは得意だった。
鍵盤の上で指先を踊らせるだけで、
他人(ヒト)はみんな歓声をあげ、私を褒め称えた。
でも、見当たらないの。
私だけの詩(Si)が…」
どこで見失ったの?
列をなす観客は
みんな知らん顔して
曖昧(fuzzy)に手を叩くの
そっと、私は指先で鍵盤に夢を描くの
ランプの灯り消す前に…
失敗なんて禁忌(taboo)よ
響き渡るピアノの音(ね)は
夜(よ)の静寂(しじま)を遠ざけてく
彼(か)の涙が押し寄せても
私のために鳴いてよ
dolce・melodious・etude・fermata…
(優しい旋律の練習曲を引き伸ばして…)
「詩(Si)が欲しい…私だけの詩(Si)…
いくつ旋律(うた)を奏でても、名声を得ても、
詩(Si)を探す羅針盤(コンパス)にもならないわ
そんなガラクタ(もの)なんていらない。
ねぇ、詩(Si)を、私だけの詩(Si)を頂戴!」
どれにも似合わないの
レコードの中の愛も
見つけた青い薔薇も
幻想的(fantastic)なだけね
そうよ、私が求めてる旋律(うた)の詩(Si)はここにはないわ
檻(Lager)の外、駆け出して…
心配なんていらないわ
月灯りを味方につけ
影と共に街をぬける
"サヨナラ、舞台。私の世界…"
雨に紛れて泣かせて
melody・legato・scherzo・fuga…
(旋律は滑らかに、冗談めかした返事を返すの…)
「雨は強く私を刺した。こんなところまで逃げてきたのかと。
"私は逃げてなんかないわ。ただ詩(Si)を求めてるだけなのよ"
雨は強く私を叩いた。あの舞台(オリ)が君の生きる世界だったのにと。」
旋律(うた)を失くした私は、ただの他人(ヒト)だった
旋律(うた)よ 私の傍にいたのは、君だった
あの舞台(せかい)へ帰る道を辿ることを許してくれますか…?
少女は帰った。舞台という檻の中へ。自分が自分(Sai)であるために。
それでも、少女は求め続けているのだ。
"私だけの詩(Si)はどこにあるのか"と。
"旋律的諧謔曲(melodious scherzo)"
それは、少女が永遠(とわ)に奏で続ける器楽曲。
少女が踊らせる旋律(うた)自体が少女の求めた詩(Si)であることを少女は知る術もない。
Melodious Scherzo-うたを求めた少女-
Si...「詩-うたを求めた少女-」
歌詞は、サビ以外は"ドレミファソラシ"で始まってます。
うたを求める少女ですので…。
「」内はセリフ。最後の6行は語り。英語の箇所は、繰り返し。
という構成です。
セリフと語りは、動画の表示のみにする予定です。
少女の名前であるSaiは、才能や天才などの"才"から。
Saiが囚われたSiは、詩。
Silent Infectionのシリーズは、少女らが何らかの潜在的な感染により、Siに囚われるという内容です。
潜在的なので、少女たちは、自らの感染を知りません。
なので、無意識にそれぞれSiを求めるという、少し怖い雰囲気も持ちます。
とりあえず、バッドエンドの多い曲のシリーズです。
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