象った文字の誤りを見直しても
何度目かで違いがわからなくなる
全て間違いにも見えてくるし
何が正しいか区別もつかない
その先が正解だって知っても
誰もが回答を教えてくれても
足跡が一筋になっていても
無限に繰り返すの「本当に?」
唇から漏れてくるのは全て言い訳で
本音だけが幻想を彩っているんだ
ありもしない気圧変化に踊らされて
たどり着いた先でぺしゃんこになってる
毒の回りが早くなっていた
甘みを感じた頃にはもう遅い
血液を巡る欲望の色はいつも
年老いた馬酔木のようだった
慈しむ言質のコトワリを刻んでも
何度目かの腐敗かわからなくなる
全て手違いにも聞こえてくるし
何が怪しいか侮蔑を止めない
この奥に宝石がって知っても
誰もが指先を伸ばしていても
行列が埋め尽くしていても
無限にありふれてく「絶対に?」
脳から生まれてくるのは全て真似事で
意識だけが沈黙を押しつぶしてるんだ
とりとめない知覚異常に走らされて
駆け抜けた先で空っぽになってる
毒の効き目が強くなっていた
苦みが抜けた頃にはもう遅い
神経をよぎる快楽の意図はいつも
色あせた蓬のようだった
せせら笑おうがむせび泣こうが
その口はひとつしか無いんだ
呪い祀ろうが言祝ぎ愛でようが
この時はひとつしか無いんだ
最果ての森で誰の目に触れないまま
今日だって野花は咲いて実っていく
最奥の闇で誰の目にも留まらないまま
明日だって星は周り光り輝いてる
例えば自分がそれらに対しても
何の役に立っていないことですら
こんなにも安堵を覚えてしまうなら
微笑みに至る感傷の愉快な事よ
ねぇもっと早く忘れられる?
さぁもっとすぐにやめてくれる?
突きつけられたのは現実じゃない
こうなることはわかってたのに
だから何度もせがんでは叱られた
粘ついた執着心を根気と呼んで
逃げたい気持ちを生命力と呼んで
百発百中のペテン師自分限定の
原生林に隠したひとつだけの木の実
焼き払って出てきた物が見えるかい?
まるでミライみたいだ
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