青い眼をしていた鳥は
果てしない青の向こう側を
覗き込んでいた
吹き抜けた風は馳せることなく
曖昧なまま通り過ぎていく
限りなくゼロに近い答えは
次のイチに進む為には
羽ばたかなくちゃいけない
ドアを手で叩けば
秒針が進んでいくはずなんだ
きっと君となら啄まれた
時間を取り戻せる
過ぎ去った重なり合った
手の温もりはたぶん
忘れ去ることなんて
出来ないんだろうけど
月日の気だるげな嘘に
少しだけ浸るのも
悪くなんて無いかもしれない
帰りに買ったサイダーを
自転車の籠に入れて走って
炭酸が抜けた頃に飲む
変に生温い味があの時の
手のひらの感触に少しだけ似ていた
失くしたばかりの
四月の四番通りのあの日のままで
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