雨上がりの空はいつでも
心晴れやかな青空なのに
冷たくなった指先を広げて僕は只、独り
虚空を見つめてる

やがて枯れてしまう花びらに
受け止めきれないくらいの水を与え続けても
いずれ無駄になると分かっているのに、この手は何故か
傷つけても止められなくなっているんだ

「呼吸をやめて、最早――
何十年も経った気がするよ」
優しくされても僕は
心を無くしてしまってるから
誰にも理解されなくて眠れないや

僕にはまだ早すぎたの?
夢も、我儘も不安も押し殺すだけの毎日で
もう戻ることはない日々
誰も自分以外愛することのできないこの場所で
揺れる

「愛されたい」と願っていた
壊れた世界の隅っこで僕は
夕暮れに染まるよ

茜色、いつもの空は暮れて
青白く満ちた月が顔を出して夜を告げる
「孤独で震える僕の心の隙間も埋めてくれないか」なんて
問いかけても虚しさだけが募る

「生憎、僕は既に――
"希望"という感情、忘れてるから」
嘘をついてもいいのなら
あなたの期待に応えられるけど
それが許されないことはわかってるよ

嗚呼、仮初の幸せは
いつも都合の良い誰かの想い出に変わってくから
全て忘れてしまえばいい
僕も、自分以外愛することができないまま
ここで朽ちる

「愛されない」と解っていた
壊れた世界の真ん中で僕は
黄昏に抱かれて

「呼吸を止めて、どうやら――
何百年も経っていたようです」
嘘をついている僕は
心をなくしたフリをしてるから
誰のことも信じられないから言うよ

僕にはまだ早すぎたよ
夢も、我儘も理想も諦めるだけの毎日で
全て忘れてしまえるなら
僕は、僕すらも愛することのできないこの場所で息を止めたんだ

僕にはもう遅すぎたよ
いつか大切な誰かの想い出の中で生きられたら
もう戻ることはない日々の中で
誰も自分以外愛することのできないこの場所で
揺れる

「愛されたい」と願っていた
壊れた世界の隅っこで僕は
夕暮れに染まるよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

惜日 / 音街ウナと初音ミク[オリジナル:夕景ロック]

歌詞です!

閲覧数:379

投稿日:2018/06/13 12:56:21

文字数:825文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました