向かい合う 暗がりの中のディスプレイ
叩き込む 持てる思想をキーボードに
溶け消ゆる 日々の焦燥は紫煙に
足掻いてる 虚空を繰り返す苛立ち
求めた深淵に虐げられ喧噪に我を忘れた
井戸の中で只管叫ぶ「俺は此処に在るのか？」
吐き出す為に吐き出す為だけに仕入れた感性
腹満たす為に腹満たす為だけに吐き出した理性
塞ぎ込む 日の落ちた部屋に人工の灯
夢、拒む 歩まずとも巡る円を怨み
我は逝く その日を待たず創られず
我は逝く 賞賛の声上がる迄吐き出す
聞こえた言葉達支えられ想像に思いを馳せた
自我の底で掠れる声「俺の証を創る」
吐き出す為に吐き出す為だけに我等在るべきと
牙剥く為に牙剥く為だけに創り出す世界
「明日」の夢を今日に見る理想に溢れた白い息
独りで漕ぎ出すには波に呑まれるこの海原で
思想の反旗を翻す 五感へ到達させるべく
文殊の様に我等在ろう
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