11+9+11+9
 言葉ばかり焚き染めて
 文色(あやいろ)変えてゆく
 凛と花が咲く日まで
 その身よ果てないで

13+10+12
 愛しいあなたの玉梓(たまずさ)が
 時のように途絶えて
 水茎の跡を見るたび

14+16+14+16+10
 うたかた綺談が生まれてゆく
 世間の評判は上々だけど
 うたかた綺談は所詮虚妄
 わたしのデザヰアは実らないまま
 やがて掠れるでしょう

11+9+11+9
 契り交わす約束も
 忘れてしまったわ
 顔も声も消えてゆく
 この身も朽ちてゆく

13+10+12
 儚い縁(えにし)と賞賛は
 物語の写し絵
 その本を閉じてゆくたび

14+16+14+16+13
 うたかた綺談が生まれてゆく
 著作の売れ行きも上々だけど
 うたかた綺談は真っ赤な嘘
 みんなを騙しては謝りもせず
 生きて何をしたいのでしょう

13+16+13+16
 読者からの芳書が積もる
 綾なせぬ気持ちがまた綴る嘘
 あなたからの貴翰(きかん)は来ない
 足元の手紙もきと違う人

14+16+14+16+14+16+14+16+13
 うたかた綺談が生まれてゆく
 世間の評判は上々だけど
 うたかた綺談は所詮虚妄
 わたしのデザヰアは実らないまま
 うたかた綺談を取る手の中
 あなたがいるのなら幸せだけど
 うたかた綺談はただの書籍(しょじゃく)
 わたしのデザヰアを伝えはしない
 今日も溺れる夢に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

うたかた綺談

文芸隆盛期、一人の有名な、現代で言う恋愛小説の作者がいた。
彼女はひたすらに『うたかた綺談』という題名の短編集の執筆へ生涯を注いだ。

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閲覧数:132

投稿日:2012/12/13 17:26:58

文字数:619文字

カテゴリ:歌詞

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