空に冷たい風が吹く 夜明け前のベランダで
曇り空を眺めながら タバコを吹かしている

今にも空は泣きそうで それでもまだ静かで
雲の隙間から見える蒼 未だ途切れない希望

どうしてこの手を伸ばしても
掴めず指をすり抜ける?
触れても逃げていく感情で
傷つく前に姿隠した
こんな気持ちを知ってしまった
君との日々はこれで終わり?
醜い未来に変わる前に
全てを流してくれよ

空に淀んだ風が混じる 夜明けの蒼は深い
見上げれば何も見えず 光は消えただろう

思い切り降り出してくれれば
僕も楽になるだろうか?
降り続ける君の涙の下で
濡れて走れればねぇ
君の傍に誰も居ない
それが ただ 虚しい
もしもこの手が届くのなら
抱きしめられるのに

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  • 非営利目的に限ります

涙空

中途半端な、霧のようなもやもや。
晴れてくれるならどんなに良いことだろう。
中途半端な、踏ん切りの付かない気持ち。
それならいっそ壊してしまえば楽になるのかな。

『青空アート』第3編

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投稿日:2008/04/17 05:36:04

文字数:318文字

カテゴリ:その他

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