しとど濡れたこの感情も
君の声に、盗まれたようだ。



愛が降るこの晴天の
空に君を投影するようで、
影が射す また連綿と
二人 なぞった 沈丁花。

「待つことを忘れた所為」と
笑いあう 同じ空の下。
陰霞む まだ延々と
太陽を見て 目が眩む。

傘の下 君が言う、
「明日はもっと幸せだから」
そうだよ。僕は頷く。
最低だって知っていたのに、

薫る風に髪がたなびく
掻き上げる仕草が胸を焦がす。
足音が春を呼んでる
温もりに手が引かれてた。

君を側に感じていたい
愛を側に置いておきたい
僕の人生に君を写したいような
この感情だったんだ、

見えぬ街を君と歩きたい
霞の中、君と歩きたい
僕の人生に君を残したいような
この感情になったんだ。



しとど濡れたこの表情を
君の手で拭ってもらって、
愛が掛る 永遠と
接骨木の花をまた送ろう。



明日を眺望するために建てた
展望台に行こうか、今日も。
不安に遮られてどうも見えないな。

「綺麗だ」

君が言った言葉に驚いて
凝らしたんだ、視界は不明瞭。
道の先は明日が映っているんだ。

「不安でも良いよ。泣いたって良いよ。
 蹲って立ち止まったって良いよ」
「昨日が遠く逃げて行くように
 全てはきっといつかになるよ」

白南風も澄んで、爽籟も去って、
凩も東風も色めき混ざっていた。

今日のように。



君を側に感じていたい。
愛を側に置いておきたい。
僕の人生に君が映り込んでいた
この心象風景は、

見えぬ日々を君と歩きたい。
霞む世界で手を繋ぎたい。
君の人生に僕を残したいような
この感情だったんだ。

君を側に感じていたい!
愛を側に感じていたい!
街中を麗らかで満たしたいような
その原風景は、

見えぬ街を君と歩きたい!
光芒の中、君と歩きたい!
春霞が晴れた先を歩みたいような
この感情になったんだ。

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  • 非営利目的に限ります
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春霞

春の歌。

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投稿日:2022/02/18 14:01:20

文字数:794文字

カテゴリ:歌詞

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