日溜まりの暖かさ

投稿日:2010/08/16 20:05:24 | 文字数:1,310文字 | 閲覧数:301 | カテゴリ:小説

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季節的には、春の終わり頃になりますかね?
最近アレだったんで、久々にほのぼのとしたの書けて楽しかったです(・ω・*)

テトさん、出番少なくてすみません…orz←

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TEXT
 



「レ~ン~…」

「なに?リン」


床に寝転がって曲を聴いていた私は、片方のイヤホンを外して話をきりだした。


「頭、重いんだけど」


今、私の背中には双子の弟、レンの頭が乗せられている。
視線は私に向けているみたいだけど、その表情は伺えない。


「どいてくれない?」

「いいじゃん、減るもんじゃないし」


そう答えた頭の主は、手に持っていた本に視線を戻した。
普段なら素直に聞いてくれるけど、今回はそうではないみたい。
それでも私にとってはちょっと邪魔だったりするから、引き下がらなかった。


「枕使いなよ」


私は、ソファーの上にある枕を指差しながら言った。


「この高さが丁度いい」


そう言って動こうともせず、視線は本に向けたままだ。


「そんな勝手な…」


「終いには泣くぞ」と冗談めいた事を考えてると、頭の主から意外な言葉がでた。


「じゃあもう少しだけ」




―私はその一言に、驚きを隠せなかった。




レンが私に頼み事をすることは、殆どなかったからだ。
私のお願いを聞いてくれても、レンが私に何かを頼む事自体が珍しいことだった。


「もう少しだけ、このままでいさせてよ」


私は軽く溜め息をついて、観念したように言った。


「…少しだけだからね」


そう言われたら断るわけにはいかないじゃない、と私はそう考えながら答えた。


「うん、ありがとう」

「全くもう…」


いつもと違うレンに調子がくるわされながらも、頼られている事にどこか嬉しさを感じた。


「…いい天気だね」

「うん、そうだね」


いつの間にか本を閉じていたレンが、外に顔を向けながら言った。
窓からは雲一つない青空が見え、清々しい気分になれた。


「それに温かい」

「陽射しが気持ち良いね」


季節は夏へと移り変わっているが、まだ春の陽気の名残が残っている。
私は片方の耳から流れる曲を聴きながら、陽射しの暖かさをその身で感じた。


「…どっちも…ね」

「今何て言ったの?」


暖かいせいでボ~ッとしていたのと、レンの声が小さくて聞き取れなかったから、私は聞き返した。


「何でもないよ」

「?変なの」


そう言って黙り込んだレンを疑問に思いながらも、陽射しの温かさに私はそのまま身をゆだねた。








  ~数十分後~
 








「…やけに静かだとおもったら」

「…スー…スー…」

「…zzz…zzz…」

「二人してお昼寝してたのね」


買い物を終えて戻ってきたテトは、声をかけても返事のない姉弟を探して広間を覗いてみると、窓辺で横になって寝ているリンとレンを見つけた。


「スー…スー…スー」

「zzz…zzz…zzz」


気持ち良さそうな顔で寝ている二人の見ていると、起こすのがしのびなくなってきた。
テトは腰をおとし、交互に二人の髪を優しく撫でてやる。


「…夕飯までは寝かしといあげよう」


そう呟き腰をあげ、台所に向かい夕飯の支度を始める。
いつもより幸せそうに寝ていた二人の顔を思い出すと、自然に顔が綻んでいた。

文をメインに、色々と創作中。
基本テトさんと鏡音が大好きです^^*(もちろんボカロ全般好きです)

よく色々な作品を巡り歩きしてます。一行詩に出没しているので気軽に絡んでくれると嬉しいです♪

最近は絵師さんのイラストから文を書いてみたいと思っていたり…。
また、僕の書いた文からイラストを書いて頂けたら嬉しいなと思ってます←


ツイッター始めて見ましたが、使い方がよく分からないww
よければお立ち寄りください♪
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pixivでも作品を投稿し始めました、良ければご覧ください^^
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