倒錯を前に形容詞を選ぶこと
考えないようにいつも考えていた
正と負の縫合が光を生み出すなら
この心を飼い慣らしていけるのか

ぼやけた輪郭に口を付けた
その両手で何を汚していく

この背中の針がもし
あなたのことを貫いたとしても
僕は振り向かないだろう
その罪にさえ気付くことも無いままで

届くはずの無い空に手をかざすこと
それだけが僕の唯一の正義だった
電車は人を吸って吐いて次の場所を目指した
その光景はまるで僕らのように見えた

人の夢は儚くて
人は言葉を信じずにはいられない
人の為ならと偽り
人は更に便利を求めていく

刺したトゲ 息のような
淡い夢 泡に溶けた
(離した手のひら 強かに咲く花
綻びを包む 息のような
氷の化粧で 纏う優しさを
投影するような 泡に溶けた)

この背中の針がもし
あなたのことを貫いたとしても
僕は振り向かないだろう
その罪にさえ気付くことも無い

この背中の針がもし

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ハリネズミ

閲覧数:916

投稿日:2017/01/30 00:12:16

文字数:407文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました