逃げ惑う
果ての誓いに火を点し
裏の道だけを走る
もう後戻りは出来ない所以
青黒い天を仰げば込み上げる理解できぬ何か
悟りを排他 後悔すらも握り潰し
愛したものも忘れた時 鬼となる定め

揺れる風に逆説の唱和
涅槃を辿る足跡に見出す物は皆無
遠き記憶へ回帰すれば
嗚呼 吐き気だけで苛立つ所存 
どこまでも恨み尽くす そう誓ったはずだろう?
如来の因果を語り己の道を示す
邪道に邪道の邪を重ね邪色に染まる
斑に不明故の神への祈念
下らないと呟き 踏み消して

恐らく
転生輪廻と云う名の鎖を断ちきれず闇を飲み込み
人は醜くのさばる
滅除せよ(滅除せよ)滅除せよ(滅除せよ)
唯直向きに
全て根絶を望まぬとは何様
たき火の火に見たあの日は我武者羅に全てを睨んでいた
蒙昧を立つその本質も解りもしないまま
下り下る(下り下る)下り下る(下り下る)
焦熱の獄に
首の無い悪鬼が擡げる

衆生無辺を握りつぶせ
煩悩無量を受け入れて
法門無尽に火を付けろ
仏道無下に股下で辱め 嗤え

このままずっと 振り向きもせず
邪道を己が信ずる砂利道をただ走る
殺意に侵され臥しながらも
誰も信じず 孤独の道を闊歩しよう
永久に続くこの道に答えなど無用
それこそ誠の諸行無常なのだろう
このままずっと 裏道を進もう
その先で何が待ち受けていようと
煩悩の数だけ人が堕ちるならば
証明せしめん 今ここに

二百通りの童心の夢に御伽草子形を注ぎ込み
無明の如来を打ち出したとして
当てになりはしない 唯識の最期
底に建つ色即是空を嗜むその刹那に
己自身も仮初めの贖罪を押しつけられるのだろう

嗚呼 くだらねえ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

唯識(ゆいしき)

死有の続きです。

そしてイメージ的にはまだ旅が続く的な。

閲覧数:134

投稿日:2011/02/08 21:08:59

文字数:693文字

カテゴリ:歌詞

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