不幸の種は実らない
冬の訪れ
張り裂けたその小さな胸は
日毎日毎に張り詰めた
蜘蛛糸の先を見据えるわ
意志を無くして渡れるか
永遠に続く道
溢れる涙零れる悲しみに
終わりは無く
雹のように降り注ぎ
心傷めた
私は私で在り続けて幸せなのか
宛無い思いを燻らせて
ああ、生きている
色葉の中にまぎれても
決して私は染まれない
紅くはなれない
苦しみながら温めた
生き方はきっと正しいの
せめて孤独を愛せたら
傍目には不幸でも
何が不幸で幸せかは
誰も決められない
透明な自由を彷徨い続ける
自分で択んだ果ての姿
もう止めないで
血の気を無くした掌から
羽ばたけ
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