おとなになれなかった子供たち

星が降るような　夜空の下で
風に耳をすます
景色は変わって　時はすぎてゆき
誰もが忘れてしまう
星に輝いた 思い出がのこり
風が答えるだけ
遠い世界へ 呼びかけてみても
こころは泣いてしまう

眩しいあの日が　再びあるなら
あなたに会えるのに
遠く幸せの 時は過ぎさり
思い出は夢のなか


時の壁をこえて　あふれる光の中で
街は ガラスのように輝いて
ぼくらを つつんでいる
昨日と明日の 迷路のあいだで
人は みな迷ってしまう

あー　聞こえないよ
あー　ぼくらは何だろうか？
ねー　聞こえてるの？
誰にも わからない

風に向かい まっすぐ走ってゆけるさ
未来を信じてる
運命の言葉は ヒーローの伝説に
埋もれているとも知らないで……

あー　見えないよ
あー　ぼくらは どこに行くんだろうか？
ねー　わかってるの？
ぼくらは 何も知らない


街は夕日に染まり
こわれた心 降り積もる
人生はいつだって　苛酷で辛くて
ぼくらを裏切るさ
太陽のあの日　君の音楽が　　
終ってしまったなんて……　　

同じ夜空のなか　涙の谷を見あげてる
こえられない時の壁のまえで
人は 涙を流すだろう

夢だけの おとなを
君は憶えていてくれるだろうか？
星たちのなか　夜風に問いかける
おとなになれなかった
永遠の子供の君に……