満月によく似たシチューにフォークつきさすままに
波は広く空も低く変わった
塩味のレモンの形した窓から見た過去は
赤く青くそして白く羽ばたくわざとらしいよ

もう何もかも調味料かけて
誤魔化せばいいってもんじゃないんだね

夕凪に泣いたあの日を
決して忘れないあの日を
そっとずっときっともっと
誰かのためにするためにさ
一粒の誇り舞い散れ
狂おしいほどの有限
羽ばたくのは僕じゃないってことくらいは話そう

一つすくったジャガイモの芽が出て痛い温かいけど
ゴツゴツしたなんか嫌な歯触り吐き出したいけど

もう何もかも賞味期限気にして
揺蕩う紫宇宙の果て

夕焼け走り出す電気
心響かせるまばたき
ドット一つ世界
君に贈り届けたいのさ
向かい風なら立ち向かえ
追い風なら優しくあれ
笑えるくらいぶん殴れば風景は

涙悲しみ苦しみ痛み臭いにみちたあまみ
硝酸に溶け行くシマウマの像が君に届きますように

夕焼け走り出す電気
心響かせるまばたき
ドット一つ世界
大切に届きますように
いつか君が羽ばたくまで
僕は歌い続けたいよ
手を繋いでいちゃ羽ばたけないってことも

夕凪に泣いたあの日を
決して忘れないあの日を
そっとずっときっともっと
誰かのためにするためにさ
一粒の誇り舞い散れ
狂おしいほどの有限
羽ばたくのは僕じゃないってことくらいは話そう