玩具屋カイくんの販売日誌(197) レン君、ニコビレに潜入!

投稿日:2013/06/02 14:48:55 | 文字数:1,375文字 | 閲覧数:83 | カテゴリ:小説

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このお話はオンタイムの時系列なので...入居してもう3年経つんですね。「ニコビレ」のモデルである施設も、入居は3年。巣立ちの時期です。

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TEXT
 

「それでは、ひととおり自由に見てくださいね。ただ、アーチストさんのアトリエや事務所は、遠慮してくださいね」
「はい」

“村長さん”とよばれる、順さんという人に言われて、レン君は頭を下げた。
そして、一人で廊下を歩き出した。

ここは、アーチストたちが仕事場を構える「ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ」(ニコビレ)。
才能のある若手や、創業して日の浅い企業やユニットに、事務所の場所を安価で提供している。
おおやけが協力している施設だ。

レン君はきょう、ここの“見学”に訪れた。

ニコビレでは、雑貨やアートに興味がある、若者やクリエイターたちに、施設を自由に見学させている。

もちろん、見ることができるのは、みんなで使う「共同の作業室」、「図書室」「サロン」など、公共のスペースだけだが…。


●あれ?なんでここに?

レン君がここに来たのは、施設の見学に加えて、もう一つ目的があった。

りりィさんの知り合いで、ここに入居しているレイムさんに会う事。
彼女の言う“はっちゅーね”人形の謎の話を聞くこと、そして…

不思議な噂のあるこの施設、「ニコビレ」の「作業室」を、見ておきたいと思ったからだ。


「ふーん、ここがニコビレかあ。こざっぱりしてて、仕事しやすそうだなあ」
レン君は、廊下を歩きながら思った。

今、時間は2時。レイムさんと施設のティールームで会う約束は、3時になっている。
まだ、少し時間があった。

「ようし、レイムさんと会う前に、ちょっとあの噂の“作業室”に行ってみよう」
彼は、そう思った。


彼が作業室に入っていくと、3人の女性が話をしていた。

「あれえ、レンじゃない。どしたの?こんなとこで」
「あれ!」
そこにいたのは、テトさん。そして、デザイナーのルナさんと、マコさんだった。

お互い、目を丸くしながら、テトさんとレン君は、親指を立てて「オッス!」の挨拶をする。
これは何故か、仲良しの2人が会うと行う、シャレのサインなのだ。

それを、ルナさんたちは、ほほえましそうに見ている。

「うん、ちょっと施設の見学に…」
レン君は、テトさんに言った。

「おや?じゃ、あれ?君も、このニコビレに、入居したいのかな?」
笑いながら、テトさんは言った。


●ニコビレを卒業!?

「いえいえ、ボクなんかまだ。高校生のガキだし、湯栗さんのとこのバイトも半人前だし」
レン君は頭をかいて答えた。
「第一、 この施設に、いま空いている部屋なんてあるの?」

意外なことに、マコさんと、ルナさんはそろってうなずいている。

テトさんが説明した。
「うん。このニコビレ。“卒業”の時期なんだよ、彼女たち」
「え、卒業?」

「ここはね、入居期間が“3年間”なんだって」
テトさんは続けた。
「ここいる、彼女たちのユニット。そして、デフォ子さんの事務所は、この春で、そろそろ3年になるんですって」

「...卒業...?」
レン君は、つぶやいた。このニコビレには、そんなシステムがあるのか。

「それでね、ここにいる彼女たちは、新しい事務所の場所を、私と相談してるのよ」

レン君は思った。

「この人たちと、そしてデフォ子さんも卒業? じゃ、ぜひ今日のうちに、“はっちゅーね”の謎に、迫ってみたいよな」m(゜- ゜ )

雑貨の仕事をしてます。
キャラクター雑貨がらみで、キャラクターも好きです。

音楽も好きですが、好きな曲の初音ミクバージョンを聴いて感心!
ボーカロイドを聴くようになりました。

機会があれば、いろいろ投稿したいと思ってます。
宜しくお願いします。

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作品へのコメント1

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    ご意見・感想

    こんばんは♪ レンきゅん、スニーキングですね(違)

    さて、ニコビレは3年縛り。つまり3年で芽を出せ、と言うことですね。慈善事業ではない、やる気のある人だけが集まり、3年という期間内で成長して、育っていく。だらだら居座りは許さない。まさに創造の現場、というか、仕事の現場、そのものですね。

    さて、レンきゅんは、はっちゅーねの謎に迫れるのでしょうか? 楽しみです~♪

    では次行きます!

    2013/06/14 21:26:23 From  enarin

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    メッセージのお返し

    enarinさん、メッセージ有難うございます。

    >さて、ニコビレは3年縛り。つまり3年で芽を出せ、と言うことですね。慈善事業ではない、やる気のある人だけが集まり、3年という期間内で成長して、育っていく。

    そうみたいですね。このお話の施設のモデルの施設でも、enarinさんの言う通りの考えみたいです。
    ただ、3年間の間にお得意客もできたり、なにより、「同期生同士」の情報の交流で、ネットワークができるみたいで、面白いシステムみたいです。

    >レンきゅん、スニーキングですね

    ですね(笑)怪しまれなければいいですけど。

    レン君はまあ、周りの人に構ってもらいやすいタイプのようですね。
    いろいろ教えてもらうけど、いろんな厄災もかぶる、という感じかな(笑)

    感想有難うございました!
    また聞かせてくださいね。

    では、また。

    2013/06/16 22:08:25 tamaonion

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