月明かりが差し込む部屋に
咲くアネモネ
伸びた髪を指先で撫でて
窓辺を見つめる

視界よぎり目線を移す
浮かぶほこり
遠い日々の記憶の貴方が
見せた虚像

幼き日々の約束が
まとわり続けて歩き出せずにいる

万象を振り払って
飛び立つ鳥のように
雲上巡り巡って
戻ってくると言って

陽の光が降り注ぐ丘に
咲くアネモネ
横たわった身体を起こし
空を仰ぐ

幼き日々の思い出を
捨てさえ出来れば大人になれるのに

手を離さないで
絡んだ蔦のように
永劫巡り巡って
戻ってくると言ったでしょう

何ヶ月と何年経ったのでしょう

月明かりが差し込む部屋に
朽つアネモネ
遠い日々に描いた夢を
待ち続けている

万象を振り払って
飛び立つ鳥のように
雲上巡り巡って
戻ってくると言ったのに

そう、言われたから
伝えたかった言葉は募り
万象を振り払って
もう旅立つと言った

朽ちた花弁が舞い落ちる

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朽ちた花弁

思い出に焦がれる女性の詩です。

閲覧数:258

投稿日:2018/08/17 02:06:05

文字数:395文字

カテゴリ:歌詞

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