永遠に咲かぬ桜を寂しく待ちわびる貴婦人がいる
彼女はそこに封印された何かを確かめたい
しかし桜の樹の下には屍体が埋まっている
彼女がそれに辿り着いた時
何も起きないとは保証できない

その彼女の命を受け春の温もりを集める刀使いの彼女
彼女は主人の真意を知らないが彼女は主のために遂行する
伴う結果が桜の下の闇よりも暗い影を落とすとも知らずに

弦楽器 管楽器 鍵盤楽器 打楽器 演奏を自ら奏でた
北風は時として向かい風のよう吹いたりする

不思議な仕掛けには種がある
種明かしすれば孤独がある

雪に頬を緩ませる満更でもなさそう女がいる
雪は深々と、魂へのベッドメイキングする

降雪に咲く桜 木々の隙間から子猫が覗く
手の内を見せない賢者たち 空間の裂け目に消えた

何者かの喚び声は騒がしく
骨はやがて洗われて粉になる

蝶々が遠くへ飛んでいく 幽霊の声
まだ咲かない桜が咲く頃に 素晴らしいものが待っているから

全ての春が此処に集まり、封印が解かれる時
桜が周囲を毒殺する頃には 素晴らしいものが待っているから

操り人形が明後日をみていても 推測の域を超えない
沈香、白檀、丁子、鬱金、龍脳を掛け合わせ 祈りなさい

誰かに限った話じゃないが人生なんて大概二択で 成功と失敗とも違う
提示された選択肢の中で時間という木の繊維を彫り進める

アルデヒドやエチルアルコール
クマリンがやけに匂い立つ

裂けた空間の果て 無数の視線 九つの尾の毛並み
騒霊達の曲は佳境に差し掛かる

垢抜けない貴婦人よ 死臭の在り処が分かるのか
死臭を拭えぬ土塊から? 桜の樹の下には屍体が埋まっている

やがて相見えるだろう
冬支度もそろそろ不要かしら
気が狂いそうなほど美しい春めきの糜爛
桃色はやがて白に近づき示す

桜は周囲を毒殺していく
春の全てを飲み込み続ける
しかし死の調べは通説に基づいて
屍体は樹の下で 樹の下で未だ眠る
春風が遍く吹きそむる

永遠に咲かぬ桜を寂しく待ちわびた貴婦人がいた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Stairway to the Withered

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投稿日:2026/06/04 00:21:39

文字数:848文字

カテゴリ:歌詞

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