勝手に解釈シリーズその一

pane dhiria

「私の目指す場所は神々の地・・・」
竪琴を背負った青髪の男性が呟く。
荒れ果てた大地を救う為に光の中を駆け抜ける。
「此処は何処なんだ・・・?」
彷徨いながら螺旋階段を昇る。
階段を上り詰めたその先。
男の前に現れたのは巨大な門。
「此の先にあるのが天国・・・」
男は扉に手を掛けた。
ギイィ・・・
「うぅっ・・・。眩しい・・・!」
男の体を包み込む強烈な光。
光線の矢が進むべき道を先導する。
「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
「あっ・・・」
少女に手を引かれて舞台へあがる。
「人間よ、歌え!」
「仰せのままに」
神に言われた男は口を開く。
流れ出す、美しい旋律。
・・・・・・・・・
「おぬしの力はその程度なのか!!」
神は怒り、雷撃が地を穿つ。
「我に今こそ美しい旋律を!」
男は静かに竪琴に手を伸ばした。
「神よ、聞くがいい!」
「貴方の享楽のため、弾こう!!」
(これで私の運命は決まる・・・)
・・・♪~
細い指先が弦を掻き鳴らし、この世のものとは思えないほどの旋律。
メロディの合間に聞こえる男の声。


人知れず、神は


泣いた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

pane dhiria

閲覧数:321

投稿日:2012/05/22 16:18:35

文字数:507文字

カテゴリ:小説

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