繰り返してやり直して　それでも尚、変わらない停滞
知っても尚拾い続け　貴方築く歯車砕いて

時の住まう場所には　絶えず響く針の音
掌には世界を　捕えて回る都市（まち）時計
回る回る針の音　貴方いなくなっても
繰り返し繰り返し　傾けられるだけの音色

今は何処にあるの？ここは何時なんだろう？　私に出来ること　真実から遠く
貴方、何処にいるの？私ここにいるよ？　ずっと待っているのあの日の続きから

繰り返してやり直して　それでも尚、変わらない運命
知っても尚拾い集め　貴方築く歯車砕いて
欠片一つ欠けたならば　貴方はもうあの人じゃない
時の砂浴びて還る　私に気付いて抱いて



時の眠る墓所には　絶えず悲鳴刻む音
手の中には魂　閉じ込め回る金時計
刻む刻む鼓動は　私いなくなっても
傾けた砂時計　逆さ反転する心

どれほど見つめても　くれる違う言葉　どんなに似ていても　貴方ではないんだ
時に押し潰され　歪み変わる想い　立ち止まり目を閉じ　静寂見つめてる

拾い集めかき集めて　それでも尚、尽きない想い
欠片なんて私じゃない　私きつくねぇ抱き締めて
一欠片の私を見て　辿り着いた私を知らない
時の砂時計、動かす度　すり減るのはこの心かしら

理由なんて無いわ謂れなんて無いわ　引き絞り番える矢羽根には愛だけ
罪なんて無いけど汚れなど無いけど　囀る歌声と番えぬはIだけ


終幕がため鳴る鐘の音　別れ告げる宵に微笑む
壊す砂時計もう帰れない　取り戻せないでもそれが人生

生きて行こう　悲しみには　涙隠さずにいれば良い
雀（あなた）にはなれないけど　駒鳥（わたし）歌う、生きる限り

射抜かれても地に伏しても　愛を歌うのがそれが歌姫
一欠片の愛でも良い　ありがとうを歌に託し