窓の外がたいへん白かったので
それはそれは白かったので
白く染め抜かれていたので
窓枠に手をかけた

とたん、雲間一筋に
青く切れたものですから
なんだかバカらしくなってしまって
カーテンを閉めたのです

※アタクシは、ただの女だものですから
煤けたハンカチーフで洟をかむしかなく
塩気で炊いた夕飯を
かき込んだのでした


にぶく月が沈んで煮え立って
それはそれは煮え立って見えて
煮え崩れていたので
垂れるまま乗り出した

からん、髪留めが落ちて
過去が過る(よぎる)ものですから
自分が愛おし/いと惜し(いとおし)くって邪魔で
シーツを被ったのです

※アタクシは、ただの女だものですから
煤けたハンカチーフで洟をかむしかなく
塩気で炊いた夕飯を
かき込んだのでした


アタクシは、ただ、ただ女だものですから
明日(あす)向うもこうして塩気で飯を炊いて
湿っぽく、並べるのでしょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

一畳一間、円卓のひと

洟の垂れるまま、沈む自分に酔えるのは女だけの特権であるというお話。
しぶーく歌ってほしいのでさっちゃんタグ。

閲覧数:144

投稿日:2016/02/25 00:39:01

文字数:394文字

カテゴリ:歌詞

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