月の浮かばぬ夜　まぶたの裏に揺れる貴方は
悲しみの記憶と共に　棘の様に胸に刺さる

この胸の痛みと引き換えに　貴方を失って
貴方を探しては　あるはずの無い温もり求めて

今でも胸に残る欠片　掻き集めてみても
もう戻れはしないと　分かっているから

今は　貴方を忘れたくて　思い出達を閉じ込めるの
貴方と過ごした日が　全て偽りだと信じさせて
貴方の残り香まで　いつか忘れられたとしたら
貴方の居ない日々が　当たり前だと思える日が来るから


星の見えない夜　貴方に会いたくならない様に
刻まれた傷跡　なぞる指先は赤く滲んだ

消せない想いの灯は　悲しみを照らして
果てしなく暗く深い影を落とした

いつか　貴方を忘れたくて　思い出達を切り刻むの
流した涙さえも　枯れてしまえと叫び続けるの
忘れてしまえるなら　どんな痛みも耐えられるわ
貴方の居ない日々が　当たり前だと思える日が来るなら


だから　お願い貴方だけは　どうか幸せである様に
私のこの想いは　跡形も無く消してしまうから

さようなら愛しい貴方　もう二度と会うことは無いわ
貴方が幸せなら　ただそれだけで何もいらないわ
貴方を忘れたくて　叫ぶ言葉・心・うらはら
貴方の居ない日々が　当たり前だと思いたくはないから