虚空に弧を描いて今日をなぞった
くすんだ外の光が部屋を照らす

淀んだ息を吐いた、何もできずに
埃は渦を巻いて指をすり抜けた


淡い緋の中、君の最後の悲しい笑顔が終わるように


溶け落ちた陽射しで僕を突き刺して
ありふれた日が暮れて最後になって

途切れかけた映像
忘れかけた呼吸
迷い込んだ空想はきっと今日じゃないってさ


明日を繰り返すように願うことでさえも
君のくれた絵のように破り捨ててしまった

色づいていく影を追いながら、どうしようもなかった
それでも、最後の陽で頬が染まるように


消えかけた痛みで君を失うなら
迷子の光で明日を隠さないで

終わりかけた映像
聞こえかけた悲鳴
黙り込んだ蛍光灯
「まだここから逃げないで」

明日と今日の境界
高架線の終わり
非常扉の先はもう昨日じゃないってさ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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薄陽

閲覧数:1,035

投稿日:2020/04/06 22:57:09

文字数:358文字

カテゴリ:歌詞

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