細い睫毛が 白を待つ
息遣い融ける 午後の街
乾いた声は 喉の隅
よく聞く言葉を繰り返す



どこからが嘘なんだろうね
期待に応える器量もないから
愛される嘘を探しても
明日もきっと みぞれのままで



隠した思いも 言えない思いも
あなたの為 わかっておくれよ
いつか変わるから きっと変わるから
だからそれまで待って欲しくて

明かした思いも 曲がった思いも
あなたならば 許してくれると
だけど知っている 僕は知っている
これは雪と 呼ばないんだって
積もることはないんだってさ





長い白夜が 過ぎた頃
指遣い湑む 朝の街
憂いた眉は まだ知らず
よく聞く言葉を繰り返す


涙の理由も 消えたい理由も
あなたのせい わかっておくれよ
いつかこの街を きっと包むから
だからそれまで ここで見ていて

探した理由も 歪んだ理由も
あなただけは 伝えたくなくて
だけど気付いてる 僕は気付いてる
僕は雪に 変われないから
みぞれはまだ降り続ける


─まだ隠している まだ言えずにいる
追う自責の念 もう隠せずとも
まだ隠している まだ言えずにいる
負う自責の念 まだ笑ってみる─


寒い季節を 越した後
声もでぬそんな 春の街
「ここには雪が降らないの」
よく聞く言葉を繰り返す

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【11月お題】みぞれの隠し事

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冬にみぞれが降ると、このまま雪になるんじゃないかって期待する人も多いと思います。
そんな期待を負いながらも、雪になれないみぞれの気持ちを表した歌詞です。

人間にも言えることですが、期待に応えようとする人ほど、無理なことでもできると言ってしまったりしますよね。

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投稿日:2018/11/24 08:59:50

文字数:549文字

カテゴリ:歌詞

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