ゆけむり旅情・きのこ温泉郷の謎 第6話 遺言状の秘密

投稿日:2010/03/02 18:24:45 | 文字数:2,911文字 | 閲覧数:371 | カテゴリ:小説 | 全2バージョン

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☆オリジナル作品第3弾である、「ゆけむり旅情・きのこ温泉郷の謎」の第6話です。
☆今回は、レンとの対話とレンが知っている範囲での真相。それと、最後の問題の出題となります。

***

☆hata_hata様が、第2作目のきのこ商店街のイメージイラストを描いて下さいました!。本当に有り難う御座います!。
『causality』:http://piapro.jp/content/c0ylmw2ir06mbhc5

☆nonta様も、同じく商店街のイメージイラストを描いて下さいました!。本当に有り難う御座います!。
『ようこそ!、きのこ駅前商店街へ!』:http://piapro.jp/content/dmwg3okh7vq1j8i1

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TEXT
 

<解答部分>

遺言(暗号解析後)

温泉郷の皆、これまでよく頑張ってくれた。その最後の感謝の意を表す意味で、以下に示すとおりに、私の財産を分与する。

但し、以下の内容を完全に説明でき理解した者が現れるまでは、私の遺産には一切、公私共に手を着けてはならないものとする。

きのこ温泉郷 領主    咲音 望日郎

内容

いつもは右から左へ眺めていたが、今日は、左から右へ大地を眺めてみる。“花 又や 朝 変わらん”
いつもは上から下に目線を動かすが、今日は下から上へ空を見上げてみる。“青い上”だ

整数で割り切れない 端数分は 切り捨てて計算する

我が孫 メイコに 三分の一

ルカさんに 六分の一

リンさんに 九分の一

九分の一を 他の巡咲庵の皆で 均等に分ける

九分の一を 中華料理屋 大三軒へ 寄付する

以下の店に 十八分の一ずつ 寄付する

休憩所 とおね

土産物屋 ある

ゲーム屋 はくらく

残った端数は 募金箱に 入れよ

***

<ゆけむり旅情・きのこ温泉郷の謎 第6話 遺言状の秘密>

(午後1:00付近・ミクの部屋)

トントン

レン:入っても宜しいでしょうか?。
ミク:どうぞ。

レンはミクの宿泊部屋に入った。

レン:学歩より話は聞きました。今回の件に関する情報をお訊きしたいそうですね。
ミク:はい。でも文面に関するヒントとか、そういうことではありません。遺言そのものに関してお訊きします。
レン:?、どういうことでしょうか?。
ミク:先にお伝えしておきます。私はあの遺言の謎を解きました。
レン:!!、本当ですか!、なら早速皆を集めて発表を!。
ミク:そういう訳にはいきません。理由は、“アノ”遺言の内容、内容が暗号で隠されていたこと、そして、あなた達関係者の発言に大きな違和感があるからです。
レン:あなたは“遺言の謎”を解いて記事にするために、暫定的ですが無料でココに泊めて貰っているんですよ!。解いたらすぐに報告して、仕事場に戻ってその記事を書くのが“筋”というものではないですか!?。あなたは“探偵”でも“刑事”でもないんですよ!。
ミク:あの文面から発生するのは、“該当者への巨額の冨の譲渡”。大きなお金が動く内容ですから、私が例え一般人でも“解いた責任”は必ず発生するんですよ。だから、この遺言状その物の“確からしさ”まで証明して、初めて、“謎を解いた”事になるのではないですか?。望日郎さんの文にもちゃんとそう書いてあったはずですよ。
レン:“以下の内容を完全に説明でき理解した者が現れるまでは”という一文ですか?。あれは・・・

ミク:レンさん、前にもあなたにヒントを貰うために、遺言に使われている“キーワード”に関してお訊きしたとき、あなたは遺言の一文を部分的にですが正確に覚えていましたね。そして今も遺言の説明文を正確に覚えていました。
レン:関係者なら全員覚えていますよ。遺言の文面くらい。
ミク:ところがそうでは無かったんです。
レン:!
ミク:私は昨日あなたに質問して回答を貰ってから、“関係者は全員文面を部分的にでも正確に覚えている”、事に疑問を持っていました。だから、昨晩から今日にかけてあの件の関係者全員に、本当にそうなのか“あなたに訊いた内容と同じ質問”をしてみました。
レン:・・・・・・。
ミク:結果、あなたと同じように、“部分的にでも正確に文面を覚えていた”のは合計二人でした。一人は勿論あなた。そしてもう一人はメイコさんだけ。他の人は、“最初から他人任せ”で、全然文面を覚えていなかったんです。この宿の直接の関係者であるリンさんやルカさん、学歩さんやカイトさんですら、そうでした。
レン:・・・・・・。

ミク:そして遺言の文面を解読した結果出てきた、遺産相続の内容は、孫のメイコさんに1/3を始め、それほど“隠さなければいけないほど奇抜な内容”ではなかったのです。文頭の説明文の通り、“温泉街に貢献した分与”でしたし。
レン:・・・・・何が言いたいんです?。はっきり仰ってくれた方が私としてもスッキリします。
ミク:その前に1つだけあなたの答えを聞きたいんです。いいですか?。
レン:答え?、まあいいです。仰って下さい。
ミク:あなたは、“『本当の財産分与』を選び、望日郎さんの本当の意志を継ぐ”のか、それとも、“『作られた遺言状』に従って、メイコさんが作ったシナリオを完遂して、メイコさんの意志を継ぐ”のか、どっちなんですか?。
レン:意味が分かりかねます。両方のちゃんとした説明を聞いてから答えます。

ミク:良いでしょう。では私の推理を述べます。両方に共通した『ある事』、それは、この遺言状が、『メイコさんが作った偽物』、であること。そしてその偽物を、他人が解くか、もしくは、頃合いを見計らって、既に解答を知っている状態で『解く役割』を受けていたあなたが行う事になっていたこと。この温泉郷の遺言状の謎は、メイコさんとあなた、二人によって作られた“シナリオ”で動いていた事。
レン:つまり、『本物の遺言状は別にあった』ということですね。
ミク:そう。私があなたに話した2つのことの前者は、『このシナリオ』があった事実を、遺言状の謎を任せられている私に伝え、『本物の遺言状』を私に貸して解いて貰い、第三者である私から、全ての謎の答えを発表させて『本当の財産分与』の事項を伝える事により、望日郎さんの意志を継ぐ、事にする。
ミク:もしくは、私の推理を、全て“所詮憶測であり推理。そして物的証拠不足、警察などの有資格者でない人物の戯言”と斬って捨てて、私が解いた偽物の遺言状の解答を押し進めて、財産分与して、メイコさんの意志を継ぐ、事にする。そのどちらかです。
レン:・・・・・どうしても“この遺言状が偽物”と決めつけるんですね。
ミク:レンさん、私は公証人の資格を持っておりません。だから本来、私が口を出して良いのは、謎解きの依頼程度だと思います。でも一般人の意見から言わせて貰うと、財産分与における“遺言状”は、ほぼ絶対の物。それは知っていると思います。だからこそ、内容が明確になった後は、行政書士とか公証人とか色々な人に依頼して、最後まで解決していきます。だからこそ、明確にした人物の意見は、公証人の判断でなくても、大事な物なんですよ。私が疑問や疑念を抱いたまま、内容の開示をしてしまうと、大変な事になるんです。そうですね、推理というより、“意見”と取っていただいても宜しいです。
レン:・・・・・。
ミク:まだ“相続に関するお金が動いた”わけではないんです。今ならまだ間に合うんです!。お願いします!、本当の事を私に教えて下さい!!。

レン:・・・・・答えは前者、望日郎おじいさまの意志を継ぐ事です。その遺言状はメイコさんが作った偽物です。

ミク:!!!!。
レン:これから簡単に経緯を説明します。なんで“遺言状をすり替えてシナリオを作る”事を行わなければいけなかったのか。
ミク:・・・・レンさん・・・・・。

更新は相変わらずゆっくり目ですが、安定してきました。

基本、テキストでのボカロ小説で活動してます。今は、

『Dear My Friends! 2期』
(最近は"ディアフレ!"って略記することが多いです)

を連載投稿してます。

たまにイラストも投稿してます。

コンテンツの利用に関しましては、事前事後問わず、コメントにてお願いしますね。

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作品へのコメント12

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    ご意見・感想

    hata_hata様、今晩は!

    > しかし何という展開!正にやられたという感じです。

    これは今回の大きなポイントであり、ストーリー展開をする上で大事な部分です。偽物を作らなければならないほどの、本物の文面の内容、メイコさんの激怒、全て、1つに繋がります。

    ご閲覧、コメント、有り難う御座います!

    2009/03/21 17:26:31 From  enarin

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    ご意見・感想

    nonta様、今晩は!

    > 遺言状自体が換えられていたとは!

    現実的には、立件された場合には、”筆跡鑑定”の手段があるので、これは小説だからと割り切ってます~ (^^);

    > いろは…というのはピンときましたが…

    ここが難しかったみたいです。いろは48文字ってのは、あんまり浸透してなかったのです。私も含めてですが・・・

    ご閲覧、コメント、有り難う御座います!

    2009/03/21 17:12:59 From  enarin

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    ご意見・感想

    nai☆様、こんにちは!

    > レン君とメイコさんが結託していたとは!

    確かに偽物によってメイコさんが入手した物からレンさんが少し貰えるということですから結託ですね。最も本物ではもっと額がある物をレンさんが貰えた訳なので、メイコさんの一方的な事だったかも。

    > レン君が「知られたからには仕方が無い…」なんて言い出すんじゃないかとか、ドキドキしちゃいましたw

    これは推理物やドラマ物では、むしろこっちの方を選びますね。小説本編の流れは、ちょっと甘い感じはします。でもキャラはボカロなんで、そういう流れにしました。

    > そして真の遺言状の存在。もう何処までも意表を突きますね~。

    これはちょっと強引だったと思ってます。なにせ詳細な筆跡鑑定をしてしまえば、一発でばれてしまうと思いますから。まぁ”立件”されなければ、1回行政書士が入って財産分与手続きが行われて、それで終わり、だと思ったのでしょうね。

    > 謎解きはミクさんに任せたw

    今回は出題→解答まで、たった1日でしたから、解くのを楽しむ時間はちょっと短かったですね。

    > お、次は「解明編」ですね。カイトとメイコが力を合わせて活躍なんですね。(←大いなる勘違いw)

    石破なんたら拳ですかね。め~こ人形までゲストで出てますから。でも、カイトさんは実はまたもや不憫な子の扱いだったりします。

    ご閲覧、コメント、有り難う御座います!

    2009/03/21 16:44:05 From  enarin

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    ご意見・感想

    おはようございます!

    すっかり出遅れましたw
    しかし何という展開!遺言状の文面に納得出来ないものがある。という
    前回のお話でしたが、まさか偽物というところには頭は回りませんでした。
    文面を覚えていたレン君とメイコさんには、何かがあるんだろうなぁ・・・位でw
    正にやられたという感じです。

    さて、真の遺言状の回答もミクさんにお任せするとしてw
    これから第7話を読ませていただきます。これはwktkですよ~!

    2009/03/21 09:49:46 From  hata_hata

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