水色の傘をさして家から歩いていた
グレイのまだら模様になった私の心は
雨上がりの雲間から差しこむ希望の光を
手探りで確かめながら見つけようとしていた

はしゃぎまわる全身黄色の女の子
手をつなぎ八百屋のある交差点を曲がって
紫陽花のバス停で手を振った淡い記憶

それから幾十もの季節がめぐって
心に浮かぶあなたの姿は成長を止めて
気づけば私だけが大人になっていた

聞きたかったことがあったんだよ
あの日あの時見せた寂しそうな笑顔
ついていこうとした私を押し戻したその手
きっといつか・・・信じてもいいの?

水色の傘をたたんだら配達のバイクが横切って
溢れて落ちた雫はまだらを少しずつ解いて
ポーチから出した思い出のシルバーリング
その虹色の小さな輝きは瞳の奥へと差し込んで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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Forecast (2007/6/15作)

過去に書いた詩の中から、一部を掲載したいと思います。
2007/6/15制作。改変可。

閲覧数:25

投稿日:2009/03/14 12:16:16

文字数:338文字

カテゴリ:その他

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