それは椿か 牡丹の花か
紅く浮かぶは 宵の闇
それとも彼岸の 徒花か
いずれ劣らぬ 艶の色

籠の小鳥と 咽び泣き
翼も持たぬと 声を詰め
踊る扇で 羽ばたけば
飛べぬ尾長の 断末魔

天女の衣も見せましょう
所詮泡沫 夢の淵
望めば叶う 闇の底
唯一の罪は「カエリタイ」

微かな幽かな「御呪い」


秘めたる思い 忘れじの花か
白星結うは 宵の闇
それでも惑えば 鬼灯に
明かりを灯せ 艶の緋よ

籠の小鳥も 泣き飽きて
翼持たぬなら その嘴で
閉ざす格子を 砕いたら
ああ
飛べぬ尾長の 勝鬨よ

目覚めてしまえ 悪い夢

天女の衣も見せましょう
所詮泡沫 夢の縁
一つ外せば 其処は闇
唯一の罰は 「カエレナイ」

微かな幽かな「御呪い」


手折った花の その名前
小さな小さな「勿忘草」
ああ
唯一の確かな「御呪い」
「どうか 忘れずに いておくれ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

忘却追憶御呪イ

私が私であるために

「前のバージョン」でひらがな表記。

閲覧数:439

投稿日:2012/10/15 00:29:53

文字数:381文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました