いつも僕からなんだから
こんな時くらいあなたから
隣にいるのに 不思議なもので
ここまで辿った道のりは
色も形も違うんだって
そうだ
いつかは分岐のときが来て
それさえタンゴが攫ってく
今宵は踊り踊りましょう
オワリの淵の終わりまでなら
クンパルシータ遡り
あなたと目が合うその前に
わかっているんだ
閉じて
堅いあなたの口からは
吐く息さえも漏らさない
馬鹿な僕だから当たり前でも
あなたは僕とは別人で
それが無性に悲しいんだって
そうだ
いろんな隠避つなぎ合わせ
僕らはタンゴを誘ってる
今宵も躍り躍らされ
初めの針の始めより
ベルを鳴らして威嚇する
誰にも邪魔などされぬよう
わかっているんだ
綴じて
だから最後は
だからこそ最期は
あなたから
あなたから聞きたかった
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