*亜種とイメージ崩壊注意*


 我が家にはカイトと帯人、そしてアカイトが居る。
 とはいってもカイトは一緒に住む友人のものなのでおいそれと勝手に遊べないしかといって二人にはカイトの音域は高すぎてかわいそうだ。
 まあ無理して歌うさまはかわいいと言えなくもないのだが…。

「あ、同居人さん何見てるんですか。」
 どっちかというと君と君のマスターが居候さんで家賃払ってるのは自分なのだが…と内心呟いて自分より10センチ程背の高いカイトを見る。
 人懐っこい彼はマスターじゃない自分でも普通に話しかけたりしてくるのでたまに自分のパートナー達よりかわいく見えた。

「いや、なんかさ、ものっそい見覚えのある種がぽっけに入ってまして…」
「種?」
 そう言って渡す。
 これは確か種KAITOとかいうのの種ではなかったか…?
 何であるのだろう。

「まさか空くん、君の子じゃ・・・」
 ちなみに空というのはカイトのあだ名である。
「何阿呆なこと言ってるんですか。僕は種KAITOじゃないですし男ですよ。」
 まあそうなんだけどさ、うん。
「俺のでもねーぞ。」
「僕のでもない。」
 トランプに興じていた二人が聞かれる前に答えた。
 亜種カイトの種か・・・それはそれで欲しいかも。眼帯してることかツンデレの子とかできそう!…て、アイスによって見た目も性格も変わるから関係ないか。

「なあ、もしドライアイスに埋めたらどうなるんだろうな?」
 そりゃあ埋める前に手が低温やけどか凍傷になるだろうし埋めたところで発芽する前にとけるだろうな。
「…やってみる?マスター。」
 アカイトの提案に帯人がのっかる。君が言うと失敗してこれ以上増えなければいいという風に聞こえるのだが…
「残念ながらそんなもんは一般家庭に保管されていない。今家にアイスあったっけ?」
 もしこれで高音の子が手に入ればラッキーだ。二人の負担も減る。
「さっき帯っちゃんと食ってたのが最後だろ?」
 嫌いなものがやっとなくなりどことなく嬉しそうなアカイトが答えた。
「そうでした。」
 つまらん。せっかく手に入ったのに。

「アイスならありますよ。…人間が食べれるかどうかは分かりませんが。」
「へ?」
「え”?」
 アカイトがものすごく顔を引きつらせる反面、亜種マスターは勿論満面の笑みだ。
「マスターが学校であんまりにも暇だから綺麗な青を出す実験してたんです。藍入れたり食紅入れたり絵具入れたりポーション入れたり。」
 …そんな物作ってもったいないだろう、材料が。
「僕は人間じゃないから平気なんです。」
 しまった、顔に出たか。
 なんだか入れられた方はかわいそうな気もするが、そこにぜひ入れてみたい気もする。

「で、どうします?」
・・・
「入れてみる?」
 家の兄様達は興味な下げに、好きにしろと顔に出して次はウノを始めていた。
「じゃあ一寸もらいます。」
 結局新しいアイスを買うという選択はせずに一口サイズのKAITOの髪の色をしたアイスに種を突っ込んだ。
 1日で発芽するらしいので発芽する前にアイスを買わねば。

「買い物行く人ー?」
「行きます!」
「マスターが何か奢って呉れるならついて行ってやってもいい。」
「荷物を持ちたいのは山々ですがマスターがいつ戻るかわからないので待ちます。」
 三者三様である。カイトの場合は一様お世話になってるみということもあり手伝えることは手伝わないと気が済まないところがある。言い方もわざとらしくなく本当に申し訳なさそうだ。
 まあ人さまの兄様を勝手に連れまわすわけにもいなないし、マスターの許可なしに勝手に出歩けないしな。
「給料日前だから一人千円以内ね。」
 アイスを買いだめするのに二人に何も買わないのは不公平だと思い、とりあえず先にアイスに使う予定の金額を告げた。さもないとガンガンかごに入れてくるだろうし。
「分かった。」
「了解。」

 しかしこの後自分はこの金額設定をすぐに公開することになった。
 いつも通う店が閉店セールで商品がほぼ半額になっていたのであった・・・

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

「亜種注意」手のひらサイズの彼 その①「KAITOの種」

http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=onにて。
どうにも小さいものが好きです。
兄さんが好きです。
兄さんの亜種が好きです。
もう全部詰まった種っこにはまらないわけなかった。
というわけで早速登録&投下です。
兄様華麗に参上!なサンプル画像!常に右隣りには兄さんの4コマ漫画!
そりゃあもう見ながら嬉々として書きました!
うっかりタグがMEIKOになりかけて説明文書き直したとか気にしない。
次回はキャラ設定です。

12月25日
おわぁぁぁああ!?まさかあの方からメッセージ頂けるとは!
時間切れで昨日お返しできませんでしたが早速コメントありがとうございますw
どうしても書きたい衝動に勝てなくなりましたw

確かにとんでもないとこに突っ込んだ気がします。(原材料的な意味で)
これから朝部活に行く前に書いたやつを一気に出しますよ!

閲覧数:669

投稿日:2009/12/24 23:09:06

文字数:1,699文字

カテゴリ:小説

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  • 霜降り五葉

    霜降り五葉

    ご意見・ご感想

    チャレンジャーきたあぁぁ!!
    …すみません、取り乱しました。
    初めまして、霜降り五葉と申します。氷に種を突っ込むという強行を行った者です。

    なんかこう…想像もつかないようなものに植えられた気がしますが……あれ?気のせいでしょうか?
    AKAITOと帯人も好きなので、余計に今後が楽しみです。
    またきますねー。さぁどんな子が生まれるのか…ドキドキです。

    2009/12/24 23:31:13

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