繋いだ手を離さないと囁いた人は
ある日虚しいと背を向け去っていった
空っぽの手のひらを握って開いて
冷えていく温度を感じていた

思えば小さな子供の頃から
背中は遠くなるのを見守るものだった
抗うでもなく受け入れて
ただ小さくなる背中に手を振った

さよならさよならさよなら

縋り着いて
嫌だと言って
見苦しくわめいてみたら
こんながらんどうにも
あなたを
少しは満たせたでしょうか
澄み渡る空にひとり尋ねる
空っぽペールブルー


背中を抱き顎を乗せて眠った人は
ある日寂しいと呟き去っていった
軽くなった両肩 そっと抱きしめて
ひとりきり夜の空を見上げた

大人になるだけなってみたものの
今でも人を傷つけ悲しませるばかり
涙のひとつも流せない
さぞ薄情者の証なのだろう

ごめんねごめんねごめんね

手を伸ばして
必死になって
我武者羅に求められたら
こんながらんどうでも
誰かに
ちょっとは許されたでしょうか
果てしない空にひとり呟く
空っぽペールブルー


調子外れの口笛を吹いた
人生はどうにもならないことばかり
奏でた旋律はペールブルーに染まって
散らばってゆくだけ


縋り着いて
嫌だと言って
見苦しくわめいてみたら
こんながらんどうにも
あなたを
少しは満たせたでしょうか

手を伸ばして
必死になって
我武者羅に求められたら
こんながらんどうでも
誰かに
ちょっとは許されたでしょうか
何かが変わったのでしょうか
果てしない空にひとり呟く
空っぽペールブルー

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空っぽペールブルー

握った両手の中は空っぽペールブルー

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投稿日:2021/05/13 22:47:04

文字数:641文字

カテゴリ:歌詞

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