小さいころから
彼女とわたし
いつでも一緒

誰かに
愛してもらうために
生まれた彼女

見た目はそっくり
でも正反対のわたしたち
真っ白な彼女
真っ黒なわたし

身代わりの彼女
居場所はいつのまにか
彼女のもの



彼女はいつも上手に笑って
わたしはそれを鼻で笑った
誰かに
愛してもらうこともできず
閉じこもったわたし

その代わり彼女は
誰からも愛された

身代わりのわたし
居場所はすでに
なくなった

さあ交代
やだ狼狽
まって まって
後少しだけ

まだ分かんない?
まだ譲らない。
だって だって
だって だって



こんなわたし
どうでしょうか

なんかいつもと違うね

これがわたし
どうでしょうか

らしくないよムリしないで



ずっと出てこれないでいた
自由なのは１人のときだけ
話相手が彼女だった


ずっと出せないでいた
嫌われるのが怖かった
選ばれたのは彼女だった

さあ交代
ああ後悔したって
もう もう 遅いでしょ

ずっと もっと 奥に
閉じ込めて
もう二度と出てこなくて
いいよ

ぎゅっと ぎゅっと
閉じた瞼を
開けてあなたたちを
見ることはもうない

そっと 添えた 両手を
ぎゅっと ぎゅっと
握りしめ
わたしを殺すの
閉じた瞼から
流れるさよなら


さあ交代。