A
多様性の名のもとに
淘汰されてゆくバイブル
両足に成長痛抱えて
生産性のない思考とノート

A
花柄の遺書を綴(と)じて
自らの意思を閉じた
滅ぶにはまだ早いそれでも
笑うにはあまりに長い世界だ

B
制服の下は脆く
ツギハギに色を挿すカメレオン
本当は今すぐ、誰かに見つけてほしいと
押しころした声をどうしたらいい

S
カモフラージュ
そんなつくりもので
君の色は隠しきれないよ
たとえ滲んだその色が
夜の孤独に流れても
決して濁ることはないから

カモフラージュ
暗闇に目を凝らし
掴んだ光にさえ迷っても
君が選んだその道が
「じぶんらしさ」になるはずさ
今を歩いて行けばいいんだ

C
大好きな本の表紙を破いた
自分の心ごと引き裂くように
うまくやれない自分が嫌で
変わるために代償を払った
本当に捨てたかったのは
こんなものじゃなかったのに

A
多様性の名のもとに
淘汰されてゆくバイブル
両足に成長痛いつかは
制服姿の自分を消去

B
この箱の空は狭く
太陽の夢を見るカメレオン
ここから今すぐ、旅立つ準備はできている
奮える心をもうころしたくない

LS
カモフラージュ
どんなつくりものも
君の色を変えられはしない
たとえ滲んだその色が
街の雑踏に紛れても
決して消えることはないから

カモフラージュ
あの空に目を凝らせ
昇った光がいま照らしてる
君が選んだその夢に
「じぶんのいろ」をのせるんだ
迷って悩んで行けばいいんだ
「好き」を愛して生きるだけさ