『言いかけた』

A)ねぇ、君はどんな　顔してるかな
ふう、髪に触れた　息は湿ってたんだ

B)「またね」って　言うつもりで　笑った今日も
夜に吸い込まれ　吸い込まれ　消えちゃったんだ

sabi)なんでもない　君のこと
ずっと忘れない　それだけ
どうでもいい　言葉だけ
浮かんでは　埋もれてった（た、た）

A)知らんふりして　遊びのハナシ
悪戯心　チラ見せしてた

例えばこんな　唄があるなら
振り返ったり　してほしいのに

B)二人で　いるつもりで　誘った今日も
気づかれないで　伸びるんだ　影法師のように

C/sabi)なんでもない　君のこと
忘れられないの　それだけ
寂しくない　言葉だけ
選んでは　隠しとおす

sabi)なんでもない　君のこと
ずっと忘れたく　ないのに
どうでもいい　なんて嘘
聞かないで　信じないでよ

転調sabi)なんでもない　君のこと
ずっと知りたい　ままなんだ
どうでもいい　言葉だけ
浮かんでた　君の『本当』

「またあし―――、…ばいばい」
声は　遠くなった