ミナモの蒼穹 inst

ミナモの蒼穹（そうきゅう）


A
投影される海　模造の闇
ホログラフ　彗星仰ぐ
耳を斬る風と　散らばる光の
眩しい夜が僕を壊しても

B
白亜ノ苑（はくあのその）で別れを知る瞳には
孤独に凪いだ場所で祈り歌う君が視える（みえる）

C
遠ざかる　空越し、青（あお）　崩れた歴史を騙り（かたり）
泣きそうな君をまだ　閉じ込めて帰さない
透き通る　最果て、青　ささやき声をたよりに
境界線　めがけ撃つ　僕のすべてを

震えてもかまわない　夜明けの今は
西の空の　ペガサス-跳ね馬-　導く光の中


D
たとえ掌（てのひら）緋色（あか）が滲んだとしても
君が歌うかぎり　声は祈りとともにありますように
いずれあの青　僕を刺し通すのなら
それは海が凪いで君の涙が止まるとき

A
カナリアの夢よ　いつか叶えと
ホログラフ　流星は願うでしょう
永遠（とわ）　さえ　まだ

C
嘲笑う（あざわらう）　空越し、青　賭された（とされた）命はやがて
傷み（いたみ）　為す術（なすすべ）もなく　浮かんで泡となる
牙を剥く（むく）　最果て、青　愛しいこの世界さえ
境界線　越え穿つ（うがつ）　君は泣いてる

遠ざかる　空越し、青　崩れた歴史はやがて
焚きつけた（たきつけた）　愛をただ　抱きしめ謳い合う（うたいあう）
透き通る　最果て、青　ひとつの銃声を聴く
水平線　君がため　放つトリガー

蒼穹を湛えたミナモ　幼い僕らは
愛した　白銀ノ世界-居場所-　でまだ　終われないイヴの中