あなたが、今まで生きてきた証が目の前にある
生きていないようなあなたの、確かに生きていた証
ぽつりと、雨が降った一粒一粒が僕を捉えた
街にも、当然あなたにも平等に雨は降り注ぐ

あなたは、目を瞑っては開けて黙って僕を見た
表情のないその顔からは考えなんて読めやしなかった
一つの、音を繋いであなたは言葉を紡ぎ出した
僕らの物語が今始まったように思えたんだ

僕の音にあなたの声を乗せて
あなたが懸命に歌って
そうして僕らの思いを形にしたら
出来上がったものが僕らの宝物
さぁ次は何を作ろう?

僕らの、宝物を誰かが「好きです」って言ってくれた日
僕は、嬉しすぎて君の手を握って泣いてしまったんだ
また一つ、音を繋いでそうしてあなたが言葉を紡いで
僕らの物語はまだ始まったばかりだった

僕の音が僕らしくなって
あなたが頑張って歌って
そうして僕らの思いは価値になって
その価値を見出してくれる人がいて
だんだんと目的を忘れた

誰かからの言葉が嬉しくて
誰かからの評価が嬉しくて
僕と君の間に誰かの評価が入るようになって
そしてあなたと向き合わなくなって
評価の高い作品をなぞって
やがて昔の様になれぬまま
楽しくない日々が過ぎた

思い出す、あなたが来てくれた日、欲しかった物
他の何でもない唯一つあなたの笑顔が見たかった

あなたは変わらず無表情で
僕は頑張って音を作った
あなたは懐かしそうに歌ってくれて
僕は泣いてしまった

あなたの笑顔が見たい
その思いは今も変わらぬまま
この胸に抱き続けているよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

僕の音と君の歌

初音ミク10周年!な歌詞です。使用はご自由に。報告してくれたら嬉しいなぁ。

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投稿日:2017/08/31 17:57:37

文字数:654文字

カテゴリ:歌詞

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