光の声  [短編小説]

投稿日:2011/03/04 12:53:02 | 文字数:462文字 | 閲覧数:13 | カテゴリ:小説

ライセンス:

短編小説です。
それは触れない、光のようなものだと思います。

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

深く沈んだ闇の中。いつからここに居たのか分からない。
まるで箱の中に入れられたように窮屈な圧迫感。
辺りが真っ暗なことから視界は悪く、自分の居る場所はどこなのか分からなかった。

周りを見渡しても何も無いが、一つだけ気付いたことがある。
頭上を見上げると、そこには高く、遥か高くだが明るい部分があった。
ぼんやりとした眩い光が遠くに見える。

自分の居る場所は真っ暗で、狭く圧迫感のある闇の中。
遠くに映る光を見ていると、ここはまるで井戸の中のようだと感じてきた。何故ここに自分が居るのか、居なければならないのか分からない。

どれだけの時間が経ったか。
高く、遠くに見える光を浴びて、少しずつ身体の重さが消えていった。
両肩にのしかかる重さが、全身を包んでいた黒い塊が、時間をかけて崩れていった。

頭上に映る光は、次第に大きく輝きを増していく。
深い闇の中にいた自分の姿が、ようやく形として見えてきていた。

光からは、歌声のような声が聴こえている。
長く居続けた闇の中、それだけが救いになっていた。



-EMD-

創作には感情をぶつけていきます。
ロック好き。物書き(小説)をしています。

もっと見る

作品へのコメント0

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン

オススメ作品10/28

もっと見る

▲TOP