光の声 [短編小説]
投稿日:2011/03/04 12:53:02 | 文字数:462文字 | 閲覧数:13 | カテゴリ:小説
短編小説です。
それは触れない、光のようなものだと思います。
深く沈んだ闇の中。いつからここに居たのか分からない。
まるで箱の中に入れられたように窮屈な圧迫感。
辺りが真っ暗なことから視界は悪く、自分の居る場所はどこなのか分からなかった。
周りを見渡しても何も無いが、一つだけ気付いたことがある。
頭上を見上げると、そこには高く、遥か高くだが明るい部分があった。
ぼんやりとした眩い光が遠くに見える。
自分の居る場所は真っ暗で、狭く圧迫感のある闇の中。
遠くに映る光を見ていると、ここはまるで井戸の中のようだと感じてきた。何故ここに自分が居るのか、居なければならないのか分からない。
どれだけの時間が経ったか。
高く、遠くに見える光を浴びて、少しずつ身体の重さが消えていった。
両肩にのしかかる重さが、全身を包んでいた黒い塊が、時間をかけて崩れていった。
頭上に映る光は、次第に大きく輝きを増していく。
深い闇の中にいた自分の姿が、ようやく形として見えてきていた。
光からは、歌声のような声が聴こえている。
長く居続けた闇の中、それだけが救いになっていた。
-EMD-
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オズと恋するミュータント(前篇)
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓ 前のバージョンでページ送りです。
オズと恋するミュータント(前篇)
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ネバーランドから帰ったウェンディが気づいたこと【歌詞】
【ネバーランドから帰ったウェンディが気づいたこと】
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ネバーランドから帰ったウェンディが気づいたこと【歌詞】
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鳩
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この泪はあなたに触れられない
一瞬の光は勝利の声じゃない
鳩
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オズと恋するミュータント(後篇)
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
オズと恋するミュータント(後篇)
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【楽曲募集】怪物という名の
分かりきってるんだ 僕らは所詮ゴミだって
良い『大人』達の目が光り 僕らを監視しているんだ
分かりきってるんだ 僕らは人形なことぐらい
良い『社会』を作ろうなんて 綺麗事ばかり言ってるんだ
いい加減好きにさせたって良いじゃないか
【楽曲募集】怪物という名の
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君の神様になりたい。
君の神様になりたい
「僕の命の歌で君が命を大事にすればいいのに」
「僕の家族の歌で君が愛を大事にすればいいのに」
そんなことを言って本心は欲しかったのは共感だけ。
欲にまみれた常人のなりそこないが、僕だった。
君の神様になりたい。
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イグノアの反芻 歌詞
土瀝青、頬に痣刻み付けて
眼前にズキリと空掻き暗す
喘鳴も強かに上げていた
刃の反転、映るボクは逆さま
劇症化 救われるのでしょうか。
イグノアの反芻 歌詞
創作には感情をぶつけていきます。
ロック好き。物書き(小説)をしています。