月極駐車場


境界(さかい)もないくらいに寄り添って
こすっちゃだめです ゆっくりと
これ以上 開かないところまで
後進(バック)で 奥まで入れてください

月は満ち欠け 世は情け
男の影は 満ち足りて
雨上がりの背中は
照らされて 朧です

今月(こげつ)も また契約(やくそく)がチラつき
なぜだか少し上ずっているのです

もっと もっと奥までです
往来(オーライ) 私が導きます
入口での躊躇いは 不作法です
大丈夫 後ろは振り返らないで

あれから三ヶ月(みつき)が過ぎました
都は月々 高く見えて
男は荒く 袴をしめて
国道一号 走り去る

月極(げっきょく) あなたは行ってしまうの
月額(よっきゅう)の高い私です

もう一度 あなたに加入(い)れられたなら
私は過去も忘れられそうです

駆動のリズムも懐かしい
嗚呼 せっかちなあなたのギア3rd


他所(ほか)のところはどうでした?
理想の処(ばしょ)は ありました?

「まだ空(あ)いてます
今でも私は空(す)きです」


寄せて 抱き寄せて 目一杯
狭くて 満車(きつ)くて ごめんなさい

しっかり閉めて 手を契約(つな)ごう
窓から見える鍵(インキー) 嗚呼・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

月極駐車場

です。

閲覧数:1,332

投稿日:2020/06/06 20:40:55

文字数:522文字

カテゴリ:歌詞

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