あれから季節は一巡り
君のキャンパスには
涙の僕と
笑顔の君が
手を繋いでる


僕はモルト、ただのピエロさ
気持ちはいらない
ただの道化師
他人(ヒト)に笑われるため
今日も生きてます

さてさて
観客達は
いい具合に集まってきた
じゃあ今日も
いつもみたいに
醜態晒そうか

僕はピエロ
涙はないさ
笑われるため
みんなみんな
さぁ笑ってよ！
僕を指差して


君は少女、名前は無いの？
いつも泣いている
ただの道化師
君に笑われるため
転げ回ってます

さあさあ
ご覧よ僕を！
君も笑顔になれるはずさ
今日こそ
絶対君を
笑わせてみせるよ！

僕はピエロ
涙はいらない
笑われるため
君も君も！
さぁ笑ってよ
僕を、指差して


そんなこと言わないで
笑えるわけないじゃない
あなたのどこが笑ってるっていうの
泣き虫さん

なんてことを言うんだい
僕はいつも笑ってるさ
僕が転げて
笑えばみんな

みんな？
あれおかしいな

どうしてあの少年は
泣いてるのかな

ほら、笑って
ねぇ、笑って
ああ、この子は僕なのかい？
確かに泣いているね


君は少女
描き出すものは
とても温かい
僕の頬から
流れ落ちるのは涙

笑顔の君は
一緒に帰ろうよ
と
手を握った