言葉の波にのまれて
息苦しくてさ
息継ぎをするように
猫の動画を観る

誰かの考えること
難しすぎてさ
「愛されたい」だけでは
済まないことなのかな

人混みに紛れて
ひとりきりになって
さみしさを覚えて
端末を覗くけど

その時限りの
慰めばかりで
よけいに喉が
乾いてしまうんだ

人の温もり
見つける旅
孤独を願う
冷えた心を
内側から溶かしてほしい

そういう人の
支えになれたら
このひとりごと
報われるだろう
すべての迷えるひとに
光を

通せんぼの多い道
息苦しくてさ
張りつめた宵の口
帰り道を急ぐ

作り散らかした歌
誰かに届いてる？
月明りに口ずさむ
せめてもの抵抗

人並みに学んで
人よりも悩んで
生きていくためには
必要のないこと

出来上がるものは
優しいものばかり
そうじゃないリアルに
打ちのめされるのに

翼を描く
穢れのない
晴れ渡るそら
ふわり浮かべて
どこまでも飛んでいく
夢を

忙しない街
下を向いて
歩き続ける
誰かの靴が
少し軽くなるような
祈りを

夜更けにひとり
明かりを消す
耳鳴りのする
静寂の中
己の鼓動
それがすべて

命のリズム
それを明日に
繋いでいこう
奇跡のリンク
キミとボクの
ひとりごとレジスタンス