身体ひとつ、羽をふたつ
それに気付かないまま生きた
でもさ　どうせ知ったところで
飛べるわけないんでしょ？
わかってる

飴をひとつ啄めども
それじゃ満たされるはずもなく
何も持たぬ僕らだけれど
歌は歌えた
そうやって誤魔化す

ほら今日も聴こえる
飢えた鳥の
歌が早朝の静けさに射す
そいつを頬張って今日も生きる
見えない誰かが確かに居てる

どの声が誰かだとかは気にもされずに
春の風に混じって囀る声の主
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？鵝？鵝？
でもここにいるのだと歌うんだ


身体ひとつ、羽をふたつ
それに気付きつつ羽ばたかず
そうさ　どうせ知ったところで
飛べるわけない
でも悲しいな

渇く喉に滴る雨
それで満たされるはずもなく
何も持たぬ僕らだけれど
歌は歌えた
そうやって誤魔化す

ほら今日も聴こえる
涸れた声の
歌が早朝の静けさに射す
それすら頬張って今日も生きる
見えない誰かが確かに居てる

どの声が誰かだとかは気にもされずに
春の風に混じって囀る声の主
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？鵝？鵝？
誰かが鳴くんだ
だから一緒に


冷たい空気や灼ける日差しが傷つけ
その喉を朽ちさせてもまだ聴こえるでしょう
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？鵝？鵝？
でもここに居るのだと歌うんだ

どの声が誰かだとかは気にはされずに
春の風に混じって囀る声の主
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？
鳥？鶏？鴉？鵝？鵝？鵝？
でもここに居るのだと歌うんだ