ひとつだけだ、と指をさして
目を隠した童話のようだ
継ぎ接ぐ君を 夢に魅てる
あの空に飛んでいけば

散りばめられた夜に触れて
その虹すら恋したそうで
捧げた色と滲むネオン
傷痕がかすか揺れた

口唇かすめた視線
誰かに遮られては
錆びつく耳鳴りにさえ
名前を頂戴

彼方に隠した思惑
孤独に絡まる声に
自惚れて、痛い

淑やかに惑う沈黙なら
窓際から撃ち落とせ
満たされたままの心拍は
まだ、嘘でいいの

秘めやかに謳う鉄格子の
長い髪に捕らわれてる
無意識の意味は曖昧ね
ああ、君がいいの

止まない雨を責めるたびに
貫くのは降下のようだ
問われた朝にぽつり消えた
さよならを どうか此処で

両手の中で熟れた赤は
毒に漬けた林檎だそうで
齧りつくなら焦がれたまま
加速して緩く爆ぜた

お願い、溶けだす故意に
揺らいだ君の感傷
いつかを置き去りにして
醒めない残響

数多に溺れた快楽
遥かに瞬く爪が
絆されたみたい

愛したことも忘れたままで
ほら、あたしを突き落とす
詰め込んだ後の微笑みも
また、夢じゃないの

ささやかに暮れた困惑まで
白昼夢に届かなくて
噛みついた首と酷薄の
ああ、君でいいの

口吻けに憧れて 愛したと告げたのに

淑やかに惑う沈黙なら
窓際から撃ち落とせ
満たされただけの心拍も
まだ、嘘のままで

秘めやかに咲いた鉄格子の
纏う花に縋りついて
無意識の意味を重ねてる
ああ、これでいいの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

アフロディーテの哲学

ああ、まるで愛しの。

raiderさんの曲に歌詞を書かせていただきました!
http://piapro.jp/t/mDbb
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20820159

閲覧数:702

投稿日:2013/05/10 20:38:14

文字数:612文字

カテゴリ:歌詞

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