雨上がり ふと空を見上げて
切れ間から射す光を眺める
水たまり 飛沫はねる音 並んだ二つ影
「今日は星が見えるかもね」
呟くと君は笑うよ
今夜朝まで水平線を辿って
とめどなく溢れ出る想いを全部伝えよう
空の向こう 瞬く星が遠く見えても
手が届くような気がした
どれくらいの時が過ぎ去って
どれだけの僕は消えてしまったの?
君の隣にいるべきものが見つからないでいるのに
どうしてだろう?
君に伝えたかった言葉は壊れてしまったの
掴めずに消えたこの想いが僕の心を縛って
握った手のあたたかさに僕のすべては溶かされて
「今夜星を見に行こうか」
呟いてふたり笑った
そしてぼくらは水平線をなぞって
耐え難く滲み出す迷いも全部捨てよう
空の向こう 瞬く星が遠く見えても
きっと手は届くと信じて
ぼくたちはまた、ふたりで
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