霞む目を拭い君よ
強く生きなさい

夜が明ければ
月と共に
今日も掻き消える
貴方の姿

幾夜共にし
残る匂いに
幾度触れても
愛しさに酔う

天下を目指して凛と立つ
その御背中見守る
貴方に似た我が子らの
小さき手を握り

老いても衰えを知らず
貴方への思慕は
凍てついた雨の中も
瑞々しく咲く

疲れた貴方を癒す
満開の花の
如く不動に我が子と
笑顔湛え待つ

謀反の刃翻り
美姫と名高き末の
娘を我が物にせんと
汚れた手が伸びる

老いても いつも いつまでも 
大好きな貴方
出会ってから何一つ
変わらぬ気持ちが

孤独な貴方に寄り添い
この腕に帰る
力に必ずなると
信じて、いたのに


貴方が愛した花だけは
守り通すから
小刀を握り立って
不動の根を張る

遠ざかる叫び声を背に
追っ手を迎える
霞む目を拭い我が子
強く生きなさい




<ひらがな>
かすむめをぬぐいきみよ
つよくいきなさい

よるがあければ
つきとともに
きょうもかききえる
あなたのすがた

いくよともにし
のこるにおいに
いくどふれても
いとしさによう

てんかをめざしてりんとたつ
そのおせなかみまもる
あなたににたわがこらの
ちいさきてをにぎり

おいてもおとろえをしらず
あなたへのしぼは
いてついたあめのなかも
みずみずしくさく

つかれたあなたをいやす
まんかいのはなの
ごとくふどうにわがこと
えがおたたえまつ

むほんのやいばひるがえり
びきとなだかきすえの
むすめをわがものにせんと
けがれたてがのびる

おいても いつも いつまでも 
だいすきなあなた
であってからなにひとつ
かわらぬきもちが

こどくなあなたによりそい
このうでにかえる
ちからにかならずなると
しんじて、いたのに


あなたがあいしたはなだけは
まもりとおすから
こがたなをにぎりたって
ふどうのねをはる

とおざかるさけびごえをせに
おってをむかえる
かすむめをぬぐいわがこ
つよくいきなさい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【曲募集】不動の花

選考に落ちたので作曲予定です。
物好きな方いらっしゃれば、作っていただけたら嬉しいです。

閲覧数:454

投稿日:2017/08/04 00:37:34

文字数:836文字

カテゴリ:歌詞

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