最後の挨拶は　まるで練習みたいで
どうみても頭に思い描いたような
感動的なものじゃなくて

かざしたスマホから　こぼれる光のかけら
もう充分　撮り過ぎだよ

こうしてみんなで　いつもと変わらず
完璧な普通が素晴らしすぎる

どんなに遠くに離れても　いつかまた出会った時は　
今日の続きのようなフリで無邪気に笑おう
空にまたたいてる星たちも　距離を忘れるほど光ってる
さあ扉　開けよう


去年の今日のこと　思い出せないみたいに
来年になったら　今日のこと忘れて
どこにいて何をしてるかな

ふざけて叫んだあいつを笑って
信号の手前で　みんな弾けた

緑の点滅速くなる　なぜか今出会った頃の
遠い記憶がよみがえる　不思議な瞬間
目からこぼれ落ちたうろこたち　手から受け取ってた絆たち
ああ両手に足りない

どんなに遠くに離れても　いつかまた出会った時は
今日の続きのようなフリで無邪気に笑おう
それじゃまたあしたと言いかけて　わざと芝居ぶって言い直す
「じゃあ今日はさよなら」