指輪(仮)


「そんなものいらないよ」
隣で欲しがるあなたにそういって照れていた私
今 目の前に居るあなたの指にはシンプルなシルバーリング
幸せそうに微笑むあなた 
その眩しさに 負けないように
右手をぎゅっと握りしめて 私も微笑むの

「友達にもどろう」
そういったあなたの瞳には輝るものがあったけれど
私 知ってるの
あなたがあの娘のことが好きだって
「好きなコでもできたの?」
意地悪く訊いてみる あなたの答えはわかっているのに

「友達」その言葉が縛り付けたこの気持ち
「そんなコいないよ」と答えたのは優しさから
それとも疾しさからなのかな

耳に入ってくる あなたの声
やめて そんなに嬉しそうに
そんな声ださないで

「あいつのこと 好きなんだろう?」
声弾ませ覗きこんで訊いてくる笑顔
それは「友達」だから喜んでるの この勘違い
それともホッとしてる 
自分のこと やっと忘れるって
誤解だよって笑顔みせる 拳握り締めて

「友達」その言葉が縛り付けたこの気持ち
「時間が解決してくれる」なんて慰めたのは誰だった?
簡単に昇華なんてできないのにね

ゆっくりでいいの 自分のペースで
「友達」を演じつづけるの
それが本物になる日まで

人づてに聞いたあなたの話
あの指輪がシルバーからプラチナに変わったって

今 あなたは幸せですか
私は時々あなたのことを思い出すと胸が痛むけれど
あなたとあのコの幸せを祈っています

「友達」としてね 今度会う時は
私もあなたにみせるのよ
自分が掴んだ幸せを

今度は本当の笑顔で向き合うの
この左手の指輪と一緒に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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【歌詞】指輪(仮)

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投稿日:2009/02/11 14:58:19

文字数:684文字

カテゴリ:歌詞

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