同性哀歌　off vocal

〈 歌詞 〉
手を繋ぐことも　頬に触れるのも
抱きしめることも　一緒に寝ることも
できるのになんで　できるのにどうして

例えば私が男の子で　あなたと付き合ってるのだとしたら
どんなデートをするんだろう　どんなLINEを送り合うのだろう
いつどんな一夜を共に過ごすのだろう　どれだけ毎日が輝くだろうか

「ぼーっとしちゃってどうしたの？」　ひょこり現れるあなた
「なんか顔赤くない？大丈夫？」　いきなりそんな近づくからでしょ
すぐそこにある唇にキスをして　私の想い伝えてしまいたいよ
でもやめとこう　もう少しこのままでいたい

いつもの昼休み　他愛もないみんなの恋話
「サッカー部のあの子に告りたい」
「当たって砕けてきたらどう？」
羨ましい　みんなの恋は実る可能性があるんだもの
私の想い人は　最近できた彼氏との惚気話ばかりで

「これ飲んでみる？」なんて　なんでもないように
あなたの飲みかけのコーヒー缶を　私に傾けてくるの
ドキドキしてるの私だけ

コーヒーがいつもより苦く感じた

私があなたのそばにいられるのはこのおかげなの？
私があなたと一緒になれないのはこのせいなの？
いつもの帰り道　いつもと違う雰囲気で頬に触れてみる
これもあなたにとってはただの　肌と肌の接触なのかな
「くすぐったいよ。やめてよ」　顔をそらすあなたの余韻が指に残る
夕焼けの赤色が　黒い影を落としてく

あぁ何がどう正解か　私にはわからない