スイッチ押して再起動。
キーボード叩く、その指は
残酷だ。

噂が交差する情報社会<セカイ>で
キミは何を知りたがる?
何を求める?

【質問】に対する【返答】<こたえ>は
あまりにも【簡単】なワードだった。


「どうしてヒトは平等に幸せになれないの?」
幼い【疑問】が【彼女⇔母親】の頭を悩ませる。
【少年⇔息子】の納得する【返答】<こたえ>を
私は……嗚呼、知らない。

無知な母と【貴方⇔息子】は【落胆】しますか?

時計の針は刻々と時間を刻む。
タイムリミット突きつけるように、
【少年⇔息子】の瞳が見つめていた。

焦る【彼女⇔母親】は無意識に、
そのスイッチを押す。
難しい【理論】も、不変の【真理】も、
すべて【貴方⇔PC】が教えてくれるから。

便利だ、と。楽だ、と。
無数の指がキーボードを叩くよ。
浅はかな【知恵】が生み出す、
強かな【情報機器】<リアル>。

嗚呼、これが、
嗚呼、これこそが、
【破滅】<ミライ>へと誘う【未来⇔理想】なのですね。


結局【彼女⇔母親】は【少年⇔息子】の望む【返答】<こたえ>を口にしてはくれなかった。

時計の針は進むことを止めず、
【少年⇔息子】は【大人】の階段を駆け上がる。
「あの時、何故……僕はあんな疑問を母に投げたのだろう?」
幼い日々が、嗚呼……今は遠い。

【端末】<セカイ>を握る手が冷たい。
あれから時代は変わり、
【情報】<リアル>は手の中で踊る。

今日も無数の指が画面を叩くよ。
当たり前な日常が映し出されていた。

疑いもせず、淡々と、
【情報機器】<セカイ>はリアルに侵食する。
嗚呼、これが、
嗚呼、これこそが、
【破滅】<ミライ>へと向かわせる【現実⇔結果】なんだ。

そう、リアル……


2015.10.25

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

©real

電子社会への皮肉を描いた作品となります。
ミステリアスな雰囲気にしたかったため、敢えて謎めいた書き方にしました。
書き方が特殊なため、読み方が不明な場合は御連絡下さいませ。

閲覧数:38

投稿日:2017/08/19 02:47:51

文字数:754文字

カテゴリ:歌詞

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