井の頭線

風花-kazahana-

ゆらゆら揺れるつり革見つめる私
君のいない吉祥寺行きまだ慣れなくて
過ぎる窓に映る私の酷い顔は
遠いビルの影重なるの

井の頭線に乗って私帰るわ
出会った頃と少し違う景色と
七色に染まる思い出を背に
今日も誰かを乗せて電車は行く

下北の路面店で買ったこのピアスも
いつかは捨てられる日が来ると思うの
明大前で見送るはずの君は
今頃何処を走ってるのかな

井の頭線に乗って私帰るわ
夕暮れが心の穴照らしても
また会えるなんて望んでないの
何処かですれ違うくらいでいいのよ

久我山の蛍をふたり探した日も
公園のボートでふたり笑い合った日も
ゆっくりと流れてた時間が
私の宝物なのよ

井の頭線に乗って

井の頭線に乗って私帰るわ
出会った頃と少し違う景色と
七色に染まる思い出を背に
今日も誰かを乗せて電車は行く