冷たく 深く 胸を満たす あお。
騙してた 自分の数だけ 鼓動が減っていく。

長い髪が揺れる度 空のにおいに包まれる。
優しすぎて 壊れそうだったから 振り払った。

長い距離を走った。
その先にあったのは
折れた十字架と 引き裂かれた僕の羽。

引き摺るだけの脚に あおが絡みついて
空っぽの僕が 沈み出す。

あおい あおい あおの中。
もがく度に 光が遠のき
伸ばした指先が千切れた瞬間、
透明な 水面も姿を 消した。

冷たく 深く 胸を満たす あお。
このことばも 泡沫になって 融けていった。

あおく あおく 染まる記憶。
君の 声も姿も失う。
孤独でこぼれゆく雫も
あおに飲みこまれ さらなる重力に襲われる。

あおい あおい あおの底。
叫ぶことも許されないまま。
からだが綻んでゆく。
透明な水面も もう届かない。

冷たく 深く 胸を満たす あお。
僕のいない世界で 光を受ける。

きれいな色。
この世界の色。

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  • 非営利目的に限ります

あお

閲覧数:73

投稿日:2014/01/30 15:44:19

文字数:419文字

カテゴリ:歌詞

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